介護予防・機能訓練のためのテレビゲーム『リハビリウム 起立くん』が今冬発売決定
●ゲームで楽しく起立運動
メディカ出版は、リハビリ効果の高い“起立運動”が楽しく続けられるテレビゲームソフト『リハビリウム 起立くん』を、九州大学大学院芸術工学院および、特定医療法人順和 長尾病院と共同で開発し、マイクロソフトのKinect(キネクト)用ソフトとして2012年冬介護8 件施設向けに発売する。以下、リリースを抜粋する。
■「起立運動」の素晴らしい有用性
いすから立ち上がって座る、この動作を繰り返すだけの「起立運動」の効果は、単なる脚の筋力維持・増加にとどまらない。高齢者の自立度を左右する日常生活動作の基礎であり、脳卒中治療ガイドラインでは推奨グレードAの、リハビリの中核をなす運動(起立―着席訓練)と定義されている。ところが、この「起立運動」は単調な動作を延々と繰り返すため、長く続けることが難しいという課題がある。■画期的なゲームソフト「リハビリウム 起立くん」
「リハビリウム 起立くん」の特長は、ユーザーが「起立運動」をするたびにKinect(キネクト)の高精度センサーが感知し、多彩な変化を起こすところ。これにより、起立運動を継続できる仕様に徹底的にこだわっている。また「起立運動」のほか、ダンスやカラオケができるメニューや履歴管理機能なども充実。機能訓練・介護予防運動への貢献だけでなく、ケアの質の向上も期待できる。
これまでもTVゲームでリハビリ運動を行うゲームがありましたが、
今回の「リハビリウム起立くん」は、センサーで人の動きを感知して、体全体をコントローラーとして動かすキネクトで発売されるソフトです。
こういったゲームなどで、リハビリへの意欲を引き出し、結果が表示されることで継続するモチベーションも高めていくことができます。
ただ、それとともに、自宅の環境で、インストラクターなどがついているわけでもなく、見守る人がいない状態で行うこともありますので、
誤用症候群や過用症候群などにも注意しなければいけません。
できるだけ、単純な動きで、できるだけわかりやすく設定することが求められます。
今回の特徴は起立運動という点にフォーカスを当てたということは、非常にわかりやすくていいのではないでしょうか。
もっと複雑な動きをセンサーで感知するソフトなどを作ることもできるのでしょうが、
そういった背景を考えると、単純な動きで効果の高い動作を、意欲を保ちながら継続して行ってもらえるプログラムのニーズが高まりそうですね。