高齢化社会が進み、認知症患者への関心が高まっている。現在、日本では約460万人が認知症を患っていると報告されており、早期発見・早期治療はもちろんのこと、日常生活を通じた予防への取り組みが大切だといわれている。
食べ物では発酵食品の効果が注目されており、発酵乳製品であるカマンベールチーズにもアルツハイマー病の予防に有効な2つの成分が含まれていると、3月12日にキリンが発表した。
カマンベールチーズなどの発酵乳製品が、高齢者の認知機能の低下予防に有効であることは既に報告されている。しかし、どのようなメカニズムや有効成分が予防効果に貢献しているのかは、解明されていなかった。
そこでキリン、小岩井乳業、東京大学は共同で、アルツハイマー病を予防するメカニズムと、有効成分の特定に着目した研究を実施。カマンベールチーズのどの成分がどのように働いて、アルツハイマー病の予防に役立っているのかを明らかにした。
アルツハイマー病のマウスにカマンベールチーズのエサを与えたところ、アルツハイマー病の原因物質「アミロイドベータ」の働きが弱まり、脳内の炎症状態を和らげることがわかったという。
さらに、予防効果を促す有効成分としてオレイン酸アミドと、デヒドロエルゴステロールが存在することも発見された。
オレイン酸アミドは脳内の老廃物を除去し炎症を和らげ、デヒドロエルゴステロールも脳内の炎症を抑える働きをすることがわかった。いずれも食品が発酵する過程で生成されたものと考えられる。
かなり信憑性の高そうな報告ですね。
マウス実験しか行われていないのでどこまで効果があるのかはわかりませんが、
地中海地方の食生活が認知症予防に効果があるというのは、
オリーブ油のこともそうですが、チーズからも効果が証明されていきそうですね。